2016/01/10 09:15

ローレル

(学名:Laurus nobilis
クスノキ科ゲッケイジュ属

・特徴
ローレルは地中海沿岸原産の雌雄異株の常緑高木で、別名ローリエ、月桂樹、ベイリーフとも呼ばれます。(料理の世界においてはスパイスとしての乾燥葉をフランス語の「ローリエ」で呼びます)
学名のLaurusはラテン語で「賞賛」を意味し、古代ギリシャでは月桂樹の葉で作った冠を英雄などに冠しました。現在でもスポーツの大会などで月桂冠が優勝者に冠されるのはその名残です。

葉にさわやかな香りがあり、肉の臭みを消すためのスパイスとしてヨーロッパでは愛用されてきました。
加熱しても香りが変わらないので、シチューやカレー、スープなどの煮込み料理に主に利用されます。
使用する直前に、最低一か所、折り目や切れ目を入れると香りがよく出ます。ただし長時間加熱しすぎると、苦みが出る場合があります。
また、お湯か牛乳で15分ほど煮出すと、ハーブティーとしても利用できます。
感情を落ち着かせる働きがあるとされ、痛みを伴う関節痛や消化不良にも効果があるとされます。
さらに葉を砕いて袋に入れ、お風呂に入れると保温効果やリラックス効果が期待できます。(ただし成分が強いので、皮膚の弱い方は十分ご注意ください)
米や小麦粉の保存容器に3~4枚入れておくと、虫がつきにくくなります。

ローレルは一年を通して収穫できますが、 若い葉ではなく、半年以上経過したものの方が香りが良いです。
収穫した葉は、水洗いしてからザルなどに広げ、日陰で一ヶ月ほど乾燥させて使います。
苗から育てる場合は、日当たり、排水、風通しがよく暖かい場所で管理すると、最終的に10mくらいまで育ちます。
生育がとても旺盛なので、生け垣や鉢植えにして楽しむこともできます。