2016/02/08 18:25

チャービル

(学名:Anthriscus cerefolium

セリ科シャク属



・特徴

チャービルは、日本にも自生する山菜「杓(シャク。ヤマニンジンとも)」の仲間です。
パセリに似るがより柔らかい食感と、フェンネルに似た繊細な香りと甘さを合わせ持ち、料理用のハーブとしてイタリア料理やフランス料理で重宝されます。
特にフランスでは「美食家のパセリ」とも呼ばれ、肉料理などに頻繁に使用されます。

フランス語で「セルフィーユ」、イタリア語で「チェルフォーリオ」、日本語で「ウイキョウゼリ」とも言います。


ハーブとしては、鉄分とマグネシウムなどのミネラル・ビタミンが豊富で、お茶にしても利用できます。
血行を促進し、肝臓の働きを良くするので、デトックス(毒出し)に良いされます。
化粧水として利用すると、肌をきれいにする効果があります。
ただし、乾燥させると最大の特長である香りが飛んでしまうため、もっぱら生の状態で用います。
 
育てる場合は、暑さが苦手でやや湿った半日陰を好むため、樹の陰になる場所に種をまくのがベストです。
一方、寒さにはかなり強く、冬でも枯れませんが、風除けが必要です。
一年草であり数ヶ月で種をつけて枯れるため、定期的に利用したい場合はちょっとずつ(およそ一月ごと)時期をずらして種を撒いて育てると、いつでもチャービルを収穫することができます。