2016/10/14 17:39
エキナセア
(学名:Echinacea purpurea)
キク科ムラサキバレンギク属
北米原産の多年草で、1mほどまで成長し、初夏から秋にかけて次々と花を咲かせます。
学名から「エキナケア」とも呼ばれます。
和名はムラサキバレンギク(紫馬簾菊)です。
花がきれいで目立つため園芸種も数多く作り出されており、世界各国で栽培されています。
《性質》
ハーブとしては、東部の草原地帯に自生するプルプレア種が、もっとも薬効が強いとされます。
北アメリカの先住民族は、虫さされや蛇の咬傷の治療にエキナセアを用いていました。
日本でも近年、テレビ番組で取り上げられて有名になりました。
エキナセアは「天然の抗生物質」ともいわれ、抗ウイルス、抗菌力、抗酸化、免疫力アップなどの効果が実証されています。
また、ガンやエイズの治療用にも研究がすすめられています。
鳥取大学の研究によると、根部は免疫力アップ、葉茎部は抗菌・抗ウイルス、花部は抗酸化・美容の効果が高いそうです。
ハーブティーにすると、かすかに甘い草の香りがしますが、ほとんど味はしません。
ですので、用途に応じて他のハーブとブレンドするのがおススメです。
ただし、いずれの部位も作用が強いため、8週間以上の連続服用は避けてください。
《栽培》
栽培する場合は、日当たりが良く、水はけの良い場所を選びます。
非常に生命力が強く、さほど手入れを必要としません。
ただし、若芽の頃は乾燥しすぎると成長しないため、周りを堆肥などで覆うようにします。
早ければ、一年目の秋には花をつけます。
冬に地上部は枯れますが、春になると再び芽を出します。